

SHIFTBRAIN社の旗振りのもと、社会福祉法人 功有会のブランディングをトータルで支援。ワークショップを交えたMVVの再定義から、ロゴ・名刺・Webサイト・写真・イラストまで一貫制作。「あなたのよりどころ。」のメッセージを核に、写真とイラスト2つのビジュアルで功有会のあり方が正しく表現できるようにクリエイティブをつくりあげた。奈良県下18施設・18サービスの広がりと、高齢・障がい・児童まで網羅する支援の姿勢を温かく誠実に伝えている。広報・採用の双方で活用可能なブランド基盤となっている。夜.はアートディレクション・デザインを担当しました。
ロゴやVIが存在せず、Webサイトも長年更新されていなかったため、奈良県内で25年以上にわたり築いてきた信頼や実績が、視覚的には十分に表現されていない状態だった。ヒアリングを通して見えてきたのは、「人を支えたい」「地域をより良くしたい」という真摯な想い、多様性を尊重する視点、そして朗らかで誠実な人柄。その実像と、未来に向けた姿勢を、ご利用者のご家族や求職者、社会に向けて届けるためのブランド再構築が求められていた。また、合同説明会の実施や応募者への個別対応など、採用に対する取り組み自体は十分に行われていたものの、成果には課題が残っていた。ライフステージに合わせた就業形態や福利厚生、教育・研修制度といった、功有会ならではの「働きやすさ」や価値が、適切に伝わっていないことが一因であり、それらを可視化・訴求する必要があった。
ヒアリングとコンセプト設計を経て、長年にわたり福祉に取り組んできた実績と姿勢から「Trust」50%、事業の存在意義や従事者の想いから「Friendly」25%、思想のアップデートや人材採用への意識から「Modern」25%という、三つのキャラクターとその比率を定義。この比率を判断軸とし、ビジュアルや各媒体においてバランスを調整しながら制作を進めた。

シンボルは、対人関係(家族・従事者・仲間・地域)への寄り添いとサポートを、「手を取り合う」様子で表現。柔和な曲線と、地域の受け皿を象徴する功有会の頭文字「こ」をモチーフに、調和・希望・明るさ・優しさ・会話を想起させるグリーンを基調に設計した。差し伸べる「手」と支える「手」、ケアする側とケアされる側がつながっていく関係性から、「よりどころ」という概念を象徴している。一つのシェイプを三つ組み合わせたミニマムな構造とし、よりどころが一つ、二つと増えていくことで、やがて大きなよりどころ=「社会福祉」へと広がり、地域の暮らしやすさにつながっていく様子を表現した。ロゴタイプは公共性や可読性の高さと、Webサイトとの統一感を考慮し、Noto sansを基に制作。直線を用いて”真っ直ぐさ/正直さ”を印象付けながら、曲線を取り入れることで優しさや親しみやすさとの両立を図っている。また、17施設分のロゴも展開。シンボルは共通とし、施設名のロゴタイプは漢字・ひらがな・カタカナそれぞれの特性を踏まえ、直線と曲線のバランスを調整しながら設計した。

名刺は、本部所属と施設所属の2フォーマットを制作。本部所属は両面で功有会ロゴの2タイプを使い分けている。施設所属は各施設ロゴを採用しつつ、緊急性を考慮して電話番号の優先度を高めたレイアウトとした。また、レイヤー構造により、施設ロゴや事業番号を切り替えられる仕様とし、運用面にも配慮している。
サイト全体と採用ページでターゲットが異なることから、全体は「Trust」50%、「Friendly」25%、「Modern」25%、採用ページは「Trust」25%、「Friendly」25%、「Modern」50%とキャラクター比率を調整。業種的に難しいテーマでありながらも、「26年間続けられてきた実績」と「働く人の姿勢」が伝わる世界観を構築。ロゴの「よりどころ」シェイプをKVや見出し、背景モチーフとして展開し、親しみのある柔和なトーンで全体を統一している。よりどころが新たなよりどころを生み、ご利用者一人ひとりに合わせた支えとなっていくことを意図した設計となっている。PCではご利用者のご家族世代が読みやすいフォントサイズとジャンプ率を重視し、可読性を担保。一方、SPでは若年層を意識したフォントサイズと情報設計としている。
イラストは、功有会で働く人や過ごす人、ご利用者を、生き生きとしたちゃめっけや遊び心のある表情で描写。2コマのアニメーションによって、コミカルさと軽やかさを加えている。写真は、施設やご利用者の飾らない自然な姿を捉え、朗らかさや恥ずかしさ、想いといった、その人ならではの魅力が伝わる表現とした。思わず声が聞こえてきそうな、臨場感のあるビジュアルとなっている。
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