ユニオンテック_リブランディング

  • 2026-08
  • VI
  • Photo direction
  • Web
  • Graphic

Outline

SHIFTBRAIN社の旗振りのもと、ユニオンテック株式会社のリブランディングを支援。企業としての現在地と今後の事業構想を整理し、ロゴ、Webサイト、会社案内を一貫して制作した。設計・施工を基盤に、空間を起点とした多様な事業を展開する「総合空間カンパニー」としての姿を可視化。これまで培ってきた技術、知識、ホスピタリティを継承しながら、人や事業が交差し、新たな挑戦が生まれる「場」としてのユニオンテックを表現した。
夜.はアートディレクション、ロゴデザイン、Webデザイン、会社案内のデザインを担当した。

Background

ユニオンテックは、空間の設計・施工を基盤としながら事業領域を広げ、空間を総合的に提案する企業へと成長していくフェーズにあった。2030年に向けて101名の事業責任者を創出する構想を掲げ、社員やパートナー一人ひとりが主体性と責任を持ち、新しい事業や価値を生み出せる組織を目指している。
その根底には、代表の大川氏がクロス職人として現場に立つなかで感じてきた、業界の閉鎖性や構造的な課題がある。新しい技術や取り組みを積極的に支援し、そこで得た知見を自社だけに留めず還元することで、空間づくりに関わる業界全体を前進させようとしてきた。
従来のVIは、サービス(ホスピタリティ)・技術・知識という三つの柱によって構成されていた。ユニオンテックはこれらを基盤に成長してきた一方で、事業や空間、関わる人々が増え、ブランドを構成する要素も複雑化していた。また、空間に求められる価値は、その意義や目的、使う人、時代によって変化する。固定された事業や組織の枠組みではなく、変化し続ける企業の姿と、クライアントの本質的な課題に向き合う姿勢を表現できるブランドへの更新が求められていた。

Target

空間づくりを依頼する顧客や利用者、社員・求職者、協力会社や職人を含むパートナー、新規事業の立ち上げに関わる人、そして空間デザイン・建設業界に携わる人々。立場や所属を問わず、ユニオンテックとともに新しい空間や事業を生み出す、関わるすべての人を対象としている。

Aim of design

_デザインキャラクター

これまでのヒアリングやMVV、新たに策定されたタグライン「人類に意義ある空間を」をもとに、ユニオンテックを表す三つのデザインキャラクターを定義した。

Bold 太い ・・・ 引かない姿勢、強い意志、大胆さ、王道
Crafted つくり込み ・・・ 意図を持った設計、緻密さ、技術、プロフェッショナル
Evolving 変化し続ける ・・・ 裁量の大きさ、拡張性、有機性、無限に広がる「場」

これらを組み合わせ、ユニオンテックが持つ力強さ、技術に裏付けられた精度、変化を受け入れながら成長する柔軟性を表現した。三つのキャラクターは、ロゴ、Webサイト、パンフレットに共通するデザインの判断軸としている。

ユニオンテック_リブランディング

_コンセプト

人や事業が交差し、増殖していく「場」

ヒアリングを通して印象に残ったのは、「誰かのためにやる」「会社都合より顧客」「独立しても一緒に仕事をする」「内と外を分けない」「業界を変えたい」といった言葉だった。これらは代表だけでなく、事業責任者や社員からも共通して聞かれたものであり、ユニオンテックに根づく姿勢を表している。
常にクライアントと向き合い、社員やパートナーが立場や所属を越えて関係を築き続ける。一人ひとりが主体となる事業を持ち、互いの専門性を交差させながら、新しい空間や価値を生み出していく。その連鎖は自社の成長にとどまらず、業界全体の発展にもつながっていく。
こうしたあり方から、ユニオンテックを単に内装を設計・施工する会社ではなく、人、技術、知識、事業が集まり、新しい価値が生まれる「場」として捉えた。この「場」をブランドの核とし、形や大きさを変えながら広がる構造として、ロゴ、Webサイト、パンフレットへ展開した。

ユニオンテック_リブランディング

_VI/ロゴ

ロゴタイプは、世界的に広く使用され、慣れ親しまれているHelveticaを基調とし、公共性の高さと普遍的な信頼感を備えている。タイポグラフィには超太字を開発し、折れない意志の強さと、王道を堂々と進む姿勢、圧倒的な存在感を印象づけた。ロゴタイプに含まれる「O」はシンボルとしても機能し、「場」を「空間」として捉える思想を体現している。空間そのものを提案する企業としてのあり方を象徴するとともに、形や大きさを柔軟に変化させることで、多様なニーズに応じて最適な形へ展開できる構造とした。
さらに、「O」の余白に各事業のコンセプトや機能を書き込める、事業ロゴの仕組みを設計。事業責任者が、自ら立ち上げ、展開していく事業への意志を一文字に込めることで、ロゴそのものに主体的に関われる構造とした。個々の事業が独自性を持ちながらも、ユニオンテックという一つのブランドにつながる、可変性のあるロゴシステムを構築している。
企業ロゴは、多様な事業の展開を支える揺るぎない土台としての役割を担い、事業ロゴは、各事業の特徴と事業責任者の意志を示す。統一された枠組みの中で、一人ひとりがロゴを通して事業とブランドの形成に参加できるVIとしている。

ユニオンテック_リブランディング

_Webサイト

VIで定義した三つのデザインキャラクターのうち、BoldとCraftedを主軸に、Evolvingを加える比率を設定した。ユニオンテックが持つ力強さと、空間づくりを支える緻密さや技術力を中心に据えながら、事業の広がりや変化し続ける姿勢を表現している。
Boldは、太く力強いタイポグラフィや大胆な写真の扱い、明快なコントラストに反映。Craftedは、グリッドを基調とした精度の高いレイアウトや、細部まで意図を持った情報設計によって表した。Evolvingは、ロゴの「O」が形を変えながら空間や写真を内包する表現や、画面の展開に応じて変化する動きへ落とし込んでいる。
三つのキャラクターの配分をWebサイトに合わせて調整することで、VIとの一貫性を保ちながら、総合空間カンパニーとしてのスケール感と、今後も事業領域を広げていくユニオンテックの姿を伝えた。

ユニオンテック_リブランディング

_パンフレット

三つのデザインキャラクターのうち、Boldを最も強く、次いでEvolving、Craftedの順に比率を設定。企業としての存在感を強く印象づけながら、事業の拡張性と、空間づくりを支える緻密さを表現した。
Boldは、大きく配置したロゴや、紙面全体を横断する力強いタイポグラフィに反映。Evolvingは、ロゴの「O」を拡張した型抜きの形状と、人や事業が有機的に広がっていく様子を表すランダムな配置によって表現している。Craftedは、情報を結ぶラインや整列を意識したレイアウトなど、細部の設計にエッセンスとして取り入れた。
型抜きを施したW折の構造により、折り畳んだ状態では横方向へ大きく伸びる「O」とロゴが現れ、展開すると、グループの事業領域、強み、実績、今後の構想が一枚の長い紙面へ連続して広がる。折り方や見る範囲によって形や情報の関係が変化し、全体を開くことで一つの大きな空間となる。人や事業が交差しながら領域を広げていくユニオンテックの姿を、グラフィックだけでなく、手に取って開く体験そのものへ落とし込んだ。

ユニオンテック_リブランディング

Colors

  • #FFFFFF(0, 0, 0, 0)
  • #000000(0, 0, 0, 100)

Fonts

A P-OTF ゴシックMB101

Helvetica

Tools

  • Illustrator
  • Figma

Staff

Production
SHIFTBRAIN Inc.
Produce:
Yoko Manabe(SHIFTBRAIN Inc.)
Account Diretor:
Kazuya Okada(SHIFTBRAIN Inc.)
Director, Planner, Copy Writer:
Pahyan Kitagawa (CHO-P inc.)
Art Director, Designer:
Hidetoshi Hara (Sunny Inc.), Yukari Yokozawa (夜.)
Front-end Developer, Back-end Developer:
Serika Ikurumi(SHIFTBRAIN Inc.)
Front-end Developer:
Sayaka Kiyose(SHIFTBRAIN Inc.), Tsubasa Nishihara(SHIFTBRAIN Inc.)
Photographer:
Shuhei Tonami (freelance)
Motion Designer:
Masamune Toyoashi(mdlt7z)
クライアント
ユニオンテック株式会社
Director:
Tetsuya Kimura
Brand Manager:
Kei Yamano
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